水平線のはるか彼方、じわりと光が溢れてくる。墨を流したような海と空が、ゆっくりと群青色に染まっていく。どこに身を潜めていたのだろう。巨人のような白い雲があちこちにそびえ立つ。今日も暑くなりそうだな。海岸の大岩にあぐらをかいて、黒髪の少年はぼんやりと思った。 彼は夜明けの空を見るのが好きだった。... 続きをみる
小説 ファンタジー 物語のブログ記事
小説 ファンタジー 物語(ムラゴンブログ全体)水平線のはるか彼方、じわりと光が溢れてくる。墨を流したような海と空が、ゆっくりと群青色に染まっていく。どこに身を潜めていたのだろう。巨人のような白い雲があちこちにそびえ立つ。今日も暑くなりそうだな。海岸の大岩にあぐらをかいて、黒髪の少年はぼんやりと思った。 彼は夜明けの空を見るのが好きだった。... 続きをみる